「世界遺産」「中国の象徴」として知られる万里の長城。
その万里の長城は誰が、いつ、何のために建てられたのかご存知ですか?
本記事では、意外と知らない万里の長城の歴史や構造を見ていきましょう!
これを読めば、万里の長城を見る目が変わること間違いなし!
🏯 万里の長城とは?

万里の長城(英語:The Great Wall of China)は、中国北部の国境地帯に沿って築かれた一連の防衛施設の総称です。
単なる“壁”ではなく、城壁・城門・見張り台・兵舎・通信施設(のろし台)などが一体となった軍事インフラであり、古代中国の戦略的思考の結晶です。
- 📏 総延長:約21,196km(2012年 国家文物局調査)
- 🏗 築造時期:紀元前7世紀~明代(14〜17世紀)
- 🎯 築造目的:北方騎馬民族からの防衛
万里の長城の歴史
なぜ「壁」が必要だったのか?
中国北方は、モンゴル高原などを拠点とする遊牧民族との緊張が続いていました。
そのため国境に「防御線」としての壁を築くことで、侵入や奇襲を防ごうとしたのです。
想像してみてください。あなたがもし古代中国の王だったとして、
「北の草原から、めっちゃ強そうな騎馬民族がやってくる」と聞かされたら――どうしますか?
そう、彼らは馬に乗って、風のようにやってきます。
「壁がない=好きなときに攻められる」

当時の中国は農耕社会。田畑や街は、広く平らな土地に広がっています。
一方、北方のモンゴル高原では、移動しながら暮らす遊牧民族(匈奴・鮮卑・モンゴルなど)が勢力を持っていました。
彼らは馬で自由自在に動き、時には突然、農村や街を襲撃していく。
まさに、“騎馬の忍者”です。
農耕民族にとってこれは脅威。家も畑も、人も奪われてしまう。
「これはいかん!」と中国の歴代王たちは考えました。
「よし、だったら壁を作ろう!」
対策を考えようにも問題がありました。
敵は“速い”し、“広範囲”から来る。しかも“いつ来るかわからない”。
そこで編み出されたのが、「壁を作ってそもそも入ってこさせない」という戦略。
これが“長城”の始まりです。
「国全体をぐるっとフェンスで囲ってしまおう」
…という発想が、紀元前7世紀からすでに始まっていたというからすごいですよね。
ただの“壁”じゃない!心理戦でもあった
この壁、実は単なる「物理的バリア」だけではありません。
- 見張り台で常に敵を監視
- 烽火台で情報を瞬時に伝達(=古代のSNS!)
- 「ここまで来たら中国だぞ」と示す国境の象徴
つまり、敵に「簡単には攻められないぞ」と思わせるための、心理的な威圧でもあったんです。

万里の長城はどんな形をしている?
長城は「一本の壁」ではない!
実は、長城は断続的な構造で、場所によって形も素材も大きく異なります。
王朝によって設計思想が違い、二重構造や交差する部分もあり、戦略的な意図が読み取れます。
基本構造のパーツ
| 構造物 | 説明 |
|---|---|
| 城壁 | 歩行可能な防御壁。兵の移動経路 |
| 烽火台 | 火や煙で敵の接近を知らせる通信台 |
| 敵楼 | 見張りや戦闘用の塔。約500mごとに配置 |
| 関城 | 門と要塞が合体した関所。徴税も行う |
| 兵営・倉庫 | 兵の駐屯・食料や武器の保管 |

素材と工法の地域差
万里の長城は、その建設場所の地形・資源・時代背景によって、使われている素材や工法が大きく異なります。
地域に応じて最も適した材料が選ばれ、長年にわたって増改築・修復が行われてきました。
| 地域 | 主な材料 | 特徴と工法 |
|---|---|---|
| 北京・河北 | 石材、焼きレンガ、石灰モルタル | 明代に本格的に整備された地域。 石と焼きレンガを積み上げ、石灰で固定する工法で高い耐久性を実現。 現存する長城の中で保存状態が最も良く、観光に最適。 |
| 内モンゴル | 夯土(こうど:圧縮した土) | 古代~中世にかけて用いられた工法。 木枠に土を入れ、突き固めて層を作る方法。 風雨で浸食されやすく、現在は多くが崩壊または埋没。 |
| 甘粛・寧夏 | 砂、葦、柳の枝、粘土 | 乾燥地帯では石材が乏しいため、地元で取れる自然素材を組み合わせた構造。 葦や木の枝で骨組みを作り、その上に泥を塗り重ねる。 非常に脆く、保全の難易度が高い。 |
| 山西・陝西 | 石、粘土、土石混合 | 地形が険しいため、地元の岩石を切り出して使用。 谷間では石積み、平地では夯土を組み合わせる工法も多い。 地形に応じた柔軟な設計が特徴。 |
このように、万里の長城は一律な建造物ではなく、地域や時代ごとに異なる「工夫と適応」が詰まった建築遺産なのです。
現地で実際に足を運ぶと、石積みか土壁かなど、素材の違いにすぐ気づくはずです。
現地を訪れた際はぜひ、観察してみてください!
壁のサイズと傾斜
- 高さ:約7〜10m
- 幅:4〜6m(馬が並走できるほど)
- 傾斜:場所によっては30度以上!気を抜くと滑ってしまうので要注意!

覚えておくと話したくなる豆知識 7選
- 宇宙からは見えない! NASAも否定済みの都市伝説
- 防衛対象はモンゴルだけじゃない 匈奴、契丹、女真など多民族を想定
- 「防衛」というより心理的抑止力 実際の戦闘より監視・通報が主目的
- “世界最長の墓場”という異名 過酷な労働で命を落とした者も多数
- 文化的拠点でもあった 一部には学校や役所の機能も
- 映画やCMの舞台にも多数登場 『グレートウォール』『ムーラン』など
- 実はつながっていない? 地形や時代で断絶・二重構造も多い
人気の観光スポット比較
| エリア名 | 特徴 | 難易度 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 八達嶺(バーダーリン) | 最も有名、整備◎、人多い | ★☆☆ | ★★★★☆ |
| 金山嶺( | 自然豊かで人少なめ、快適 | ★★☆ | ★★★★★ |
| 金山嶺(ジンサンリン) | フォトスポット多数、ワイルド | ★★★ | ★★★★☆ |
| 司馬台(スーマタイ) | 古い構造が残る、通好み | ★★★★ | ★★★☆☆ |
それぞれの観光スポットについてはこちらの記事でさらに詳しく解説しているのでぜひみて見てください!!↓↓
訪問前のワンポイントアドバイス
- ✅ 動きやすい靴と服装を!スニーカー必須
- ✅ 春秋がベストシーズン(夏は暑く、冬は凍結)
- ✅ 飲料水と軽食の持参をおすすめ
- ✅ 入場券はオンライン予約可能。八達嶺は特に混雑
📝 まとめ|万里の長城は「歴史と人間の物語」
万里の長城はただの観光地ではありません。
中国4000年の戦略・技術・文化・そして多くの人々の物語が詰まっています。
歴史を知って訪れれば、あなたの旅は何倍も深く、感動的なものになるでしょう。
機会があればぜひ現地で、そのスケールと重みを体感してみてください。

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